雲が描いた月明り|第7話あらすじ|告白
第7話の主な登場人物
世子 イ・ヨン | パク・ボゴム演じる皇太子。 |
---|---|
ホン・サンノム | 実は女人だが、内官として宮殿で仕える身。 |
キム・ユンソン | 領議政の孫息子。現在では王の朝敵の一族の長子。世子の幼馴染。 |
チョ・ハヨン |
礼曹(イエパン)の娘で、唯一金氏一族と対抗できる家柄の娘。 |
清からの使臣 | お金に汚く、裏で金氏と繋がっている。宴会で見たサンノムを気に入り、清に連れ帰ろうとする。 |
第7話 あらすじ
宮殿に戻った世子とサンノム。
世子に、戻って休むように言われたサンノム。
キム兄と滋源堂に戻る。
キム兄に、今までのお礼をいうサンノムだったが、
「先日の看病は違う」といわれ、看病してくれたのは世子だったと知る。
翌朝、東宮殿。
食事を前にするも、世子は手をつけない。
「毒味役がいないから、お前が代わりをやるのだ」
毒味と言いつつも、食事の味にケチをつけて、
わざとサンノムに全部食べさせる世子。
完食したサンノムを見て、嬉しそうな世子は
「その小さな体のどこに、そんなに入るのだ?」と笑う。
「世子様。そばにいろといったのは、どういう意味ですか?」と問うサンノム。
「そのままだ。可愛がっている内官をそばにおきたいだけだ」とはぐらかすのだった。
そのころ、宮殿では「宮殿の風紀が乱れている」ことが、問題となっていた。
女官と内官の恋愛沙汰もそのひとつ。
「妊娠する女官までいる」という疑いが出る。
そこで、宮殿の女官や内官全員を再検査するという。
そんな中、女官と内官の密会現場に遭遇してしまうサンノム。
内官は、サンノムの秘密を知っているマ内官だった。
「秘密を守る」ようにいうマ内官。
とはいえ、別れ話のもつれから、夜中に女官の部屋の前で騒いでしまう。
見かねたサンノムが、その場からマ内官を連れていく。
その場を通りかかった世子にも知られてしまう。
この件に関わらないようにいう世子に、納得いかないサンノム。
「惹かれてしまう心に、善いも悪いもあるのでしょうか」
サンノムは、悩んでいるマ内官を助けようしていた。
マ内官が、別れを切り出されたのは、
「秘密の恋」に未来を見いだせない心のわだかまりが原因だった。
夜中に、人形を作るサンノム。
この人形を使って、そのわだかまりをほどこうと考えていた。
その人形を世子に見つかり、
「この件にはかかわるなといっただろう」とたしなめられる。
「本当の気持ちを知ったところで、何も変わらない」という世子に、
「何も変わらないとしても、
本当の気持ちを知ってもらうことが大事だ」というサンノム。
「結ばれることができない者は、告白するのもダメなのですか?
気持ちを伝えて、しっかり見送るのも、恋愛するのと同じくらい温かい心です。
愛された記憶が、一生の生きる力になるかもしれないのです。
世子様にはわからないでしょう」といい去っていく世子。
切ない気持ちで、サンノムの姿を見送る世子なのだった。
ある日の夜。非番の内官たちとサンノムが、人形劇を開催していた。
続々集まる女官たち。そこには、マ内官の恋人の女官の姿もあった。
人形劇の話は、女官と内官の恋愛話。
内官と恋愛関係にあった女官が、王様と一夜を迎えようとしていた。
そのとき、本当の気持ちを伝えようとする内官。
「人がたくさんいるところで、これだけはいいたかった。
愛してる。本当に愛してる」と。
この人形劇の内官を演じていた人物こそ、マ内官だった。
それに気づいた女官は、マ内官の本当の気持ちを知って涙を流すのだった。
この様子を、遠くから世子も見ていた。
その最中、突如武官がやってきて、サンノムを捕らえる。
そのまま、中宮殿に引き立てられていくサンノム。
中宮殿では、中殿が、サンノムをひざまづかせていた。
すると、そこへ世子が現れる。
世子の前で、サンノムの頬をはたく中殿。
「入ったばかりの内官が、こんなマネをしたのです?
なぜ世子が来るのです?」
怒りを抑える世子だったが、
「中殿という地位にある方が、こうも感情を表すのはよくありません。
ことを荒らげるだけです」といって、サンノムを連れていく。
中殿も、世子のただならぬ雰囲気を察知していた。
「あれは、内官を見る目ではない。恋する男の目だ」と。
ますます自分が世子の重荷になっていると悩むサンノム。
どうしていいのか、皆目わからない。
翌日。
かねてから噂されていた身体検査が始まった。
内官の上司に前で、身体検査を受けねばならないサンノムだったが、
マ内官の機転のおかげで、難を逃れ、なんとか検査を合格する。
「今日はどうにかなったが、この先どうなるかわからない」というマ内官に、
宮殿をでれるなら出なければと思うサンノムなのだった。
東宮殿。
サンノムの様子がおかしい。
世子をまっすぐ見ようとしないサンノムに、
「私をまっすぐ見よ。何か怒っているのだな?」という世子。
「世子様、私によくしないでください。私は何にもなれない者です」
「お前は、私の者だ。誰も距離は決められない」
「ほかの内官と同じようにしてください。私はそれで充分です」
サンノムの態度に、切ない気持ちになる世子だった。
世子は、サンノムへの想いを。
サンノムは、このまま宮殿を出るべきか悩むのだった。
翌日、世子は花園庭園にサンノムを呼び出す。
そこに現れたサンノムに、世子が語りかけた。
「私がウソをついたのだ。
傍にいろといったのは、内官としてではない。
このあり得ない混乱を鎮めるために、毎晩自分自身に問いかけた。
だが、その答えを見つけた」
そういって、強引にサンノムを引き寄せる世子。
「私は、世子である前に、一人の人間で、一人の男だ。
私が、お前に恋してるということ。それが、答えだ」
「そんなことは、いけないことです」というサンノム。
「この気持ちを批判するでない。
お前が、そういったであろう。
惹かれてしまう心に、良し悪しがあるのかと。」
とまどうしかないサンノム。
「でも、恋にも良い恋と悪い恋があるのです。
これは、誰が見ても、認められません」
「わかっている。でも、それをしてみようと思う。そのいけない恋を。」
そういって、サンノムの腰を引き寄せ、サンノムの顔を上げさせる世子。
思わず目を閉じたサンノム。
その顔には、恐れはなかった。
ホッとして微笑む世子。
そして、初めての口づけを交わすのだった。
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