雲が描いた月明り|第5話あらすじ|願いをいってみろ
第5話の主な登場人物
世子 イ・ヨン | パク・ボゴム演じる皇太子。しょっちゅう宮殿を抜け出す問題児。 |
---|---|
ホン・サンノム | 男として育てられ、いまは芸人兼恋愛相談家。 |
キム・ユンソン | 領議政の孫息子。現在では王の朝敵の一族の長子。世子の幼馴染。 |
キム・ビョンヨン | サンノムが「キム兄(=キムヒョン!)」と慕う、世子の幼馴染で護衛。滋源堂の同居人でもある。 |
茶山先生 |
かつて宮廷に出仕していたが、いまは都で医師活動をする。 |
第5話 あらすじ
妓生姿のサンノムが消えたあたりを見つめる世子。
結局、気づかずに通り過ぎてしまう。
ホッするサンノムだったが、あわててユンソンに言い訳する。
「見なかったことにしてください」
あわてて出ていこうとするサンノム。
「裸足のままでどこに行こうというのです?
待っててください。衣服をもってきます」というユンソン。
一方、世子は妓生を探すために、内官たちを動員していた。
独演するはずだった妓生にしか教えていない振付まで、完璧にこなしていたことに気づく。
これを知っていたのは、「サンノムだけ」と思い出す。
「ホン内官はどこだ?」
サンノムの衣服を持ち出したユンソンは、世子と偶然会ってしまう。
とっさに、「東宮殿に向かっているサンノムを見た」とウソをつくユンソンだった。
あわてて、東宮殿に向かう世子を後ろに、サンノムに衣服を届けるユンソン。
サンノムも急ぎ東宮殿へ向かい、世子が現れる前に到着する。
「いつからここにいた?」と問う世子。
「世子さまが見つからないので、こちらに戻って記録の整理をしておりました」
サンノムが書いていたものを読む世子。
「とりこし苦労か・・」と疑うのをやめる世子なのだった。
翌日、世子の専用書庫。
クシャミをして、布を口に当てるサンノム。
再び、昨晩の妓生を思い出す世子。
「心臓に悪いから、クシャミはするな!」と命令する。
何が何だかわからないサンノムは、話題を変えて、今度の秋夕節の話をする。
秋夕節は、願いごとを書いた風燈を空に飛ばす「風燈祭」が開催されるのだ。
「この日は、もしかしてお休みが頂けるのでしょうか」と問うサンノム。
熱っぽいサンノムの額に手を当てて、デコピンする世子。
「そちは熱があるのに、出かけるのか? 今日は滋源堂から一歩も出るな。命令だ」。
意地わるく言いながらも、サンノムを心配する世子なのだった。
宮殿の池に浮かべた舟の上。
なぜか、そこには世子の妹の公主とサンノム。
実は、サンノムに聞きたいことがあった公主。
サンノムを呼び出したのだった。
代筆した若様が本当に姫を愛していたと聴いた公主。
喜びもつかの間、サンノムがふと話したことで、
若様が愛しているのは、一緒にいた下女のことだと気づき、怒って立ち上がる。
2人が立ち上がったことでバランスを失った舟。
大きく揺れて、サンノムは池に落ちてしまう。
庭を通りかかった世子が、すかさず池に飛び込む。
サンノムは世子に助け出されるのだった。
「世子様を守るべき内官が、何をしているのだ!」
起こる上官を前に、うなだれるサンノム。
「そんなに叱るでない」とたしなめる世子だったが、
周囲の手前、サンノムに差し出したい上着をひっこめる。
一部始終を見てしまったユンソンもまた、
その様子を複雑な思いで見るのだった。
滋源堂に戻ったサンノム。
せき込むサンノムを、追いかけてきたユンソンが心配する。
「ホン内官は、秘密がばれたと考えているでしょう。
そうではなく、秘密を分かち合ったと考えてください。だから、心強いのだと」
そう告げるユンソンに、とまどうサンノムなのだった。
夜になって、熱にうなされるサンノム。
母とはぐれた日のことを思い出して、涙を流していた。
「母さん」と泣き続けるサンノムの横にいたのは、世子。
涙をぬぐう世子に、目を開いたサンノムは、それをキム兄と勘違いする。
「キム兄、母と離れ離れになった日の夢を見ました」
「悲しい夢を見たのだな」
「いいえ、幸せな夢です。夢でも母に会えたのだから」
胸をつまらせる世子だったが、それを見て驚くキム兄(ビョンヨン)。
彼もまた、傷を負って滋源堂に帰ってきたのだった。
そっと出ていくキム兄。
翌朝、回復したサンノムが世子の書庫に入ってくる。
「風邪が治るまで、ここには近寄るなと言ったはずだが?」と問う世子。
「キム兄の看病のおかげで治りました」というサンノムに、複雑な気持ちになる。
座るように命じる世子に、「風邪を移すといけませんから」と拒否するサンノム。
すると、世子はサンノムの口に指を当て、薬を押し込むのだった。
上官に呼ばれたサンノムは、「宴を手伝った小官に休暇が出た」と告げられる。
「いつから小官の休暇の管理まで世子様がするようになったのだろう?」と上官が首をかしげる。
実は、世子のはからいで、サンノムに休暇が与えられたのだった。
内官が集まる部屋に戻ると、サンノムの同期の内官が泣いていた。
何でも、清の施設をもてなす太平館のお役を他の内官に奪われたという。
その内官こそ、サンノムがあの妓生に化けるところを見た上官だった。
宮殿で、再びユンソンに会ったサンノム。
風邪薬を渡そうとすると、「世子様に先ほど頂きました」と聞いて、複雑な思いになる。
とはいえ、感謝するサンノムに、「今度の休暇は、半日一緒に過ごそう」と約束させた。
いよいよ待ちに待った休暇の日。
この日は、「風燈祭」が行われる日だ。
実は、「風燈祭」は、昔、サンノムが母とはぐれた日。
だから、はぐれた場所に来て、母を待ちたかったサンノムなのだった。
雑踏の中で、母を探し続けるサンノムだが、目の前に現れたのは世子だった。
「楽しそうに出かけて行ったくせに、ここで何をしてるんだ?」という世子。
無理やり、祭りでにぎわう街に連れていかれてしまうが、
一緒に祭りを楽しむうちに、笑顔になるサンノムなのだった。
風燈祭の「風燈」を売っている幼い娘から、風燈を買う世子。
ここで、後で深い関わりを持つ令嬢と会うのだが、これは後ほどの話。
風燈を持ち帰り、サンノムに渡す世子。
願いごとを書くようにいうが、
サンノムは「世子様の願いごとを書いてください」と譲らない。
仕方なく世子が願いごとを書き、風燈を空に放とうとするとき。
また、サンノムの顔が隠れ、あの宴の妓生の顔を思い出す。
一斉に空に揚がった風燈。
世子の風燈が空へ上がるとき、サンノムが目にした世子の願いごとの文字は、
「ホン内官が母を見つけられますように」だった。
「あれが世子様の願いごとなのですか?」と驚くサンノムに、
「お前の願いを叶えることが、私の願いごとなのだ」と答える世子。
「どうして、私が母とはぐれたことをご存じなのですか?」。
じっと、サンノムを見つめる世子にとまどう。
「あり得ない話だが、お前を見るとほかの者を思い出すのだ」
例の妓生の顔とサンノムが重なる世子。
こうして、見つめあう2人の前に現れたのが、ユンソンだった。
領議政の祖父に、キム・ミョンミン大監を紹介され、すっかり出遅れてしまったユンソン。
実は、領議政は、力を持つ家系であるキム・ミョンミンの娘を、ユンソンの嫁に迎えたいと考えていた。
「世子様、申し訳ありません。ホン内官は私と先約があるのです」と言ってユンソンが連れだそうとする。
そのとき、去ろうとするサンノムの手をつかむ世子。
「許さぬ、この者は私の者だ!!」
関連ページ
- 雲が描いた月明り|第1話あらすじ|「月あかりの縁」
- 雲が描いた月明り あらすじ第1話。 ホン・サンノム。実は、人には決して言えない秘密があった。男として生きているが、本当は女性。知っているのは、母と今の養父だけ。 もともと、母と2人で暮らしていたサンノムだが、なぜか小さなころから、女なのに男として育てられていた。「女の恰好をしてはいけない理由」は、わからない。 ? サンノムのこの日の仕事は、ある両班の若様の恋文の代筆。 しかも、お相手は宮殿の公主(=姫)で、今度は実際に会うという。 ふんぎりがつかない若様は、ホン・サンノムに代役で会ってきてほしいという。 最初は断るサンノムだったが、過分な謝礼をもらうことで、引き受けてしまうのだった。
- 雲が描いた月明り|第2話あらすじ|「あなたに通じる道」
- 雲が描いた月明り第2話あらすじ。 「今度、会うときは犬になるといったよな?」 「花草書生が、どうしてここに? 別監(ピョルカン)だったのですか?」 「お前こそ、いつの間に内侍になったのだ?」 ? 逃げようとしたところで、世子に見つかったサンノム。 世子の本当の身分は知らず、花草書生が、宮殿の別監(護衛)だと勘違いする。 とにかく、その場から去ろうとするサンノムだったが、通りかかった内官上司に見つかって、引き渡されてしまう。
- 雲が描いた月明り|第3話あらすじ|「お前の後ろに私がいる」
- 雲が描いた月明り第3話あらすじ。 「やめよ!」 刀を振りかざす公主を、世子が制止する。 床にひれ伏しているサンノムには、世子の顔は見えない。 ? 「そのように刀を握っては、お前の方がけがをする」 公主に刀を離させる世子。 「公主をここまで怒らせるとは!この者を義禁府に引き立てよ!」
- 雲が描いた月明り|第4話あらすじ|演劇が終わった後
- 雲が描いた月明り第4話あらすじ。 「私の名前は、イ・ヨンだ」 ? 現実を受け止められないサンノム。 思わず「こんな格好しちゃだめですよ」とふざけるが、 まぎれもない世子本人だと悟ると、今までの非礼を詫びながらひれ伏すのだった。 ? 昨日の朝廷で、「代理摂政を引き受ける」と告げた世子。 実は、その瞬間に、臣下の反対にあっていた。 「清の許可が必要」という臣下。 世子は、「まもなく父王の誕生祝にやってくる使節団に許可を得る」と提案したのだった。
- 雲が描いた月明り|第6話あらすじ|言えない秘密を話したくなるとき
- 雲が描いた月明り第6話あらすじ。 「許さぬ! この者は私の者だ」 サンノムの手をつかむ世子と、対峙するユンソン。 そこへ、馴染みの妓生たちがやってきて、ユンソンとサンノムを誘う。 思わず、誘いに乗るサンノムに、世子はあきれて去っていった。
- 雲が描いた月明り|第7話あらすじ|告白
- 宮殿に戻った世子とサンノム。 世子に、戻って休むように言われたサンノム。 キム兄と滋源堂に戻る。 キム兄に、今までのお礼をいうサンノムだったが、 「先日の看病は違う」といわれ、看病してくれたのは世子だったと知る。
- 雲が描いた月明り|第8話あらすじ|よく知りもしない
- 雲が描いた月明り第8話あらすじ。 (回想シーン) 実は、花園でサンノムと会う前。 世子は、サンノムの秘密を知ってしまう。 サンノムに、真実の思いを綴った手紙を書いた世子。 「人知れず消し去ろうとしていた気持ちだ。 お前をそばに置くために、絶対に表に出してはいけないと思ったから。 でも、お前の言葉に勇気をもらった。 この告白は、私だけではなく、お前も危険になるかもしれないし、 もしかすると、お前を失うことになるかもしれない。でも…」
- 雲が描いた月明り|第9話あらすじ|「心の掛金が開く瞬間」
- 雲が描いた月明り第9話あらすじ。 自分が女だということを、世子は知っていた。 そのことに驚く、サンノム。 「ご存じだったのですか? まさか、花園のときから?」 うなづく世子。 「知っていながら、私をもて遊んだのですか?」 動揺を隠せないサンノム。 「悪かった。でも、お前を軽んじたわけではない。 最初は不届き者だと思い、その次は愉快になり、 その次は… 言葉にすることができなかった。
- 雲が描いた月明り|第10話あらすじ|「おとぎ話のように」
- 翌朝の東宮殿。 とっくに起きて、サンノムが来るのを待っている世子。 「世子様。お目覚めですか?」 サンノムの声に、すかさず入るようにいう世子。 着替えを手伝うサンノムに語り掛ける世子は、 ことあるごとに、「ラオン」の名を呼ぶ。 雲が描いた月明り第10話あらすじ。 「誰かに聞かれたらどうするのですか?」というサンノム。
- 雲が描いた月明り|第11話あらすじ|「約束」
- 「どうして、その名を知っているのだ?」 世子の声に、今度は尚膳も驚く。 挨拶をする、尚膳。 「この子は覚えていませんが、 小さいころ私と関わりがあるのです」 外出を取りやめ、東宮殿に戻る世子と尚膳。 詳しく話を聞くと、「サンノムの母に恩がある」という。 尚膳は「サンノムが女だ」ということも知っていた。 「内官の長として、宮殿でサンノムを守ること」を頼む世子。 尚膳も同意するのだった。
- 雲が描いた月明り|第12話あらすじ|信じればそれが運命になる
- 雲が描いた月明り第12話あらすじ。 再会したサンノムと母。 それを嬉しそうに見つける世子。 実は、サンノムと母を引き合わせる前。 茶山先生に、言われたことがあった。 「もしあの子が母に会えば、世子様が危険にさらされるかもしれない」 サンノムとの幸せも壊れてしまうかもしれないという。 「その危険が何かはわからないが、天輪にそむくことはできません」 そう答えた世子なのだった。
- 雲が描いた月明り|第13話あらすじ|「優しく、さよなら」
- 雲が描いた月明り第13話あらすじ。 真実を知ってしまったサンノム(=ラオン)。 あの後、母との会話を思い出していた。 「ずっと、「男のふり」をしなければならない理由が わからなかったけれど…やっとわかった。母さんの気持ち」 涙ぐむサンノムは、すべてを理解した。 「世の中の人が皆な、お父さんのこと知ってるから。 逆賊の娘として生きさせないために…言えなかったのね…」 その言葉を聞いて、切なさが増す母。
- 雲が描いた月明り|第14話あらすじ|「霧の道」
- 雲が描いた月明り第14話あらすじ。 サンノムがいなくなった滋源堂で、呆然とする世子。 ホン・ラオン探しのために、宮殿の出入りが厳しくなっていたが…。 サンノムは、ユンソンの助けもあって、宮外へ無事脱出した後だった。
- 雲が描いた月明り|第15話あらすじ|「真実のような嘘」
- 雲が描いた月明り第15話あらすじ。 サンノムを抱きしめる世子。 そして…、サンノムの顔を見つめる。 「お前がいう言葉だけ信じる。どんな嘘でも信じるから …お前が私に見せた姿は、本物だったのか?」 世子の言葉に、戸惑うサンノムだったが、 「申し訳ありません…世子様」 そういって目をふせてしまう。 サンノムの腕を取り、世子が話そうとした瞬間。 キム兄が飛び込んできた。
- 雲が描いた月明り|第16話あらすじ|「あなたが夢見る世界」
- 「ホン・ギョンレがつかまりました」 この一報は、宮殿中を驚かせた。 10年前の乱で死んだはずの者が、生きているというのだ。 王が倒れたのは、これが理由だった、 ホン・ギョンレが捕まった場所は、サンノムの隠れ家だった。 今まで一度も姿を現さなかったが、自分の妻と娘に会いに来たのだった。
- 雲が描いた月明り|第17話あらすじ|「始まりのための終わり」
- 刀を突きつけられた世子。 それでも、大臣らが兵を近づけさせようとするが、王が止める。 それを見た尚膳が、「世子様の安全が最優先」といい、道を開けさせる。 ホン・ギョンレの縄を解き、その場から連れ出す白雲会の間者たち。 サンノムも一緒だった。 その様子を目で追う世子。 サンノムも世子を心配しながら去るしかない。 やがて、その場に残ったのはキム兄ひとり。 官兵たちに囲まれる中、世子に詫びるキム兄。 「白雲会が望む世界と、世子様が望む世界は同じだと信じています」という。
- 雲が描いた月明り|第18話最終回|「雲が描いた月明り」
- 深夜、茶山先生の家の門をたたく音。 あわてて開けると、そこにいたのはドヒョンだった。 ※ドヒョン=妹公主の恋人。科挙の首席。 「世子様が毒を盛られて、危篤なのです!!」 医師でもある茶山先生に宮殿に来てほしという。 ちょうど茶山先生の家にいたサンノム。衝撃のあまり座り込んでしまう。
- 雲が描いた月明りSP「150日の記録」あらすじ|俳優たちのインタビュー他
- 2016年に大ヒットした、ドラマ「雲が描いた月明り」。 ドラマ本編後に放送された「特別番組」が、こちらのスペシャル番組。 「雲が描いた月明り〜150日間の記録」。 ドラマの見どころはもちろん! ボゴミを始め、キムユジョン、クァクドンヨン、ジヒョン。 この4人のインタビュー満載の特別番組です。 この番組の中から、ボゴミ関連を中心に、見どころになる部分を要約! ざくっとご紹介します!