雲が描いた月明り|第6話あらすじ|言えない秘密を話したくなるとき

雲が描いた月明り|第6話あらすじ|言えない秘密を話したくなるとき

第6話の主な登場人物

 

世子 イ・ヨン パク・ボゴム演じる皇太子。
ホン・サンノム 実は女人だが、内官として宮殿で仕える身。
キム・ユンソン 領議政の孫息子。現在では王の朝敵の一族の長子。世子の幼馴染。
チョ・ハヨン

礼曹(イエパン)の娘で、唯一金氏一族と対抗できる家柄の娘。
金氏一族の後継者・ユンソンとの縁談が持ち上がっている。

清からの使臣 お金に汚く、裏で金氏と繋がっている。宴会で見たサンノムを気に入り、清に連れ帰ろうとする。
第6話 あらすじ

 

「許さぬ! この者は私の者だ」
サンノムの手をつかむ世子と、対峙するユンソン。

 

そこへ、馴染みの妓生たちがやってきて、ユンソンとサンノムを誘う。

 

 

思わず、誘いに乗るサンノムに、世子はあきれて去っていった。

 

一方、いま町では巨匠の家ばかりを狙う賊が出没していた。
その賊は、昔、宮殿を襲うほどの乱を起こしたホン・ギョンレの残党だという噂。
領議政に届けられた、賊が遺した白い仮面は、あの日宴で矢を放った者が遺していったものと同じだった。

 

翌朝の東宮殿。
世子の着替えを手伝うサンノムに、どこか世子が冷たい。

 

「妓生と遊ぶのは、楽しかったか? 昨日の私の話は気にするでない。私も、もうほかの誰かとお前を重ねたりはしない」

 

そういって、サンノムを下がらる。
今までは決して東宮殿から離さなかったのに、ほかの部署の手伝いにも貸し出すのだった。

 

領議政の孫、ユンソンと婚姻話が持ち上がっている礼曹の娘、チョ・ハヨン。
彼女は、かつて世子の妹公主の教育係をしていたことがあった。
その縁で、王宮に挨拶に来たハヨンは、たまたま世子に再会した。

 

サンノムのことが頭から離れない世子。
弓の練習で放った矢が、あやまってハヨンの近くに飛んでしまったのだ。

 

そこで初めて、ハヨンは風燈祭で出会った貴公子が、
「世子だった」ことに気づくのだった。

 

世子が益々気になるようになったハヨンは、妹公主のもとを頻繁に訪れるようになる。

 

その一方、サンノムに冷たく接している世子。
その態度とは真逆で、サンノムのことが頭から離れず困っていた。
ついに、幻まで見るようになり、王宮の医官を呼ぶ。

 

「胸がつまって、急に顔が熱くなったり、幻が見えるのはなぜか」
この症状をを訪ねる世子。

 

言葉を濁す医官だったが、
「それは、寡婦や女僧の病といわれ、恋心を抱いてはいけないものを慕い、悩みばかりが深くなると起こる症状です」と伝える。

 

その言葉を聞いて憤慨した世子。
医官を追い出すのだが、ますます頭を抱えるのだった。

 

場面は変わり、都にある太平館。
清の使節団が滞在している場所では、勅使が怪しい動きをしていた。

 

サンノムが女だと知っているマ内官が、密かに勅使に提案をしていたのだ。
「あの宴のときの踊り子を、ここに連れてきましょう」。

 

 

マ内官は、太平館の見張りをサンノムに命ずる。
サンノムは何も知らずに太平館に来てしまう。

 

案の定、勅使のいる部屋に閉じ込められるサンノム。
「お前が、あのときの踊り子だったのだな?」と迫られる。

 

抵抗するうちに、勅使を跳ね飛ばしてしまうサンノム。
その前に、突如、刀を持った世子が現れる。

 

「このままだと国交問題になるぞ」と脅す勅使。
それでも、世子はサンノムの手を強引に引いて、連れ戻すのだった。

 

サンノムの手を握ったまま宮殿に戻った世子。
ひどく激怒していた。
「お前は!あそこで何をされるかわかっていたのか?」

 

上官の命令で行った上に、断ることができなかったサンノム。
「世子が困ることになるかもしれない と思った」と答えるサンノムに、
世子はますます腹を立てる。

 

「お前がなぜそんなことを考えるのだ! どうして私を怒らせる」。
その言葉を聞いたサンノムは、涙をためたまま世子を見つめることしかできない。

 

そんな世子の前に、「サンノムをとらえよ」という王命を受けた兵士たち。
サンノムを連れて行ってしまった。

 

世子はすかさず王宮殿に行き、サンノムへの王命を取り下げるようひざまずく。
しかし、父王は決して許さないのだった。
世子は東宮殿に幽閉されてしまう。

 

一方、領議政の孫息子ユンソンも、サンノムを助けるべく動き始める。
サンノムを太平館に連れていったマ内官を呼び出したユンソン。

 

 

清で手に入れた銃で脅していた。
「ホン内官に今後も手を出したら、この銃で命を奪う」と。

 

牢屋につながれたサンノム。
「清の勅使を脅した世子は廃されるかもしれない」と耳にする。
落ち込むサンノム。
その頃、宮殿の中では、「世子が実は男色だ」という噂が、まことしやかに広まっていた。

 

いよいよ、明日清の使節団が帰国するという日。
東宮殿を抜け出した世子は、牢にいるサンノムに会いに行く。

 

 

「ここに来ては世子様のお立場が悪くなります」というサンノムを制する世子。
「私は世子だから、権力を乱用してもよいのだ」とおどける世子に、思わず笑みがこぼれるサンノム。

 

「まだ私のせいでお怒りですか?」と問うサンノムに、
「怒っていたのはお前のせいではない。私のせいだ。
だから、これからは絶対に誰のためにも、私のためでも、我慢するな」とサンノムに約束させる世子なのだった。

 

翌朝。
牢から出されるサンノム。

 

実は、清の勅使の怒りを治めるために、
サンノムを清に差し出すことが約束されていた。

 

見送りにきた、内官の総責任者、尚膳(サンソン)。
「助けてやれずすまぬ。お前の家族の面倒はみよう」といわれ、
家族のことを聞かれるが、
「乱のときにはぐれ、誰もいない」と答えるサンノムなのだった。

 

清の使節団の隊列につながれたサンノム。
勅使が乗る輿に、1本の矢が刺さる。
世子だった。

 

 

再び現れた世子にどよめく使節団だったが、
サンノムは「自分の意思で行くのだ」と告げ、行列は出発してしまう。

 

清の使節団が、都を抜けたころ。
休憩をはさんだ勅使は、部下と共にいなくなる。
密輸のための商人たちと落ち合うのだ。

 

 

そこへ現れたのが、世子とキム兄。
商人や兵士たちと乱闘になるが、その場を制圧してしまう。
あわてる勅使に、世子はこういった。

 

「今ここにある品物は密輸すると清では死罪になるものです。
これを知ったら、清の皇帝陛下はなんというでしょう?」

 

勅使を脅すが、
「皇帝陛下は私の言葉を信じるはずだ」とうそぶく。
そこへ、清の監察官が現れる。
言い逃れできなくなった勅使は、ひれ伏すしかなかった。

 

この顛末の裏には、キム兄と協力したユンソンの姿があった。
世子が秘密のうちに、清の監察官を朝鮮に呼びよせるのと同時に、密売取引の場所をユンソンがキム兄に教えていたのだ。
都を出発するときの矢騒ぎは、密売場所を調べるための時間稼ぎをしていたのだった。

 

 

何もかも終わり、縛られたサンノムの前に現れる世子。
サンノムの縄を切りながら、2人見つめあう。

 

「もう大丈夫だ」という世子を見て、サンノムは涙ぐむ。
「本当は、このまま連れていかれるのかと、すごく怖かったのです」

 

すると、世子も、
「私も怖かった。手遅れになるのではないかと…」。

 

 

2頭の馬を連れたキム兄が現れる。
世子がサンノムを馬に乗せ、同じ馬にまたがった。

 

「私との約束を破るとは…。東宮殿に戻ったらタダじゃおかないぞ」
元の場所に戻れるのか?と驚くサンノムに、「もちろん」と答える世子。

 

「私を見たら、腹が立つのではないのですか?」
問いかずにいられないサンノム。

 

「今もそうだ。お前を見ると腹が立つ。
でも、もうだめだ。見えるところにいないと、さらに腹が立つのだ」

 

「だから、私のそばにいるのだ」
そういって、馬を走らせる世子なのだった。

 

第7話へ続く

Sponsored Link

関連ページ

雲が描いた月明り|第1話あらすじ|「月あかりの縁」
雲が描いた月明り あらすじ第1話。 ホン・サンノム。実は、人には決して言えない秘密があった。男として生きているが、本当は女性。知っているのは、母と今の養父だけ。 もともと、母と2人で暮らしていたサンノムだが、なぜか小さなころから、女なのに男として育てられていた。「女の恰好をしてはいけない理由」は、わからない。 ? サンノムのこの日の仕事は、ある両班の若様の恋文の代筆。 しかも、お相手は宮殿の公主(=姫)で、今度は実際に会うという。 ふんぎりがつかない若様は、ホン・サンノムに代役で会ってきてほしいという。 最初は断るサンノムだったが、過分な謝礼をもらうことで、引き受けてしまうのだった。
雲が描いた月明り|第2話あらすじ|「あなたに通じる道」
雲が描いた月明り第2話あらすじ。 「今度、会うときは犬になるといったよな?」 「花草書生が、どうしてここに? 別監(ピョルカン)だったのですか?」 「お前こそ、いつの間に内侍になったのだ?」 ? 逃げようとしたところで、世子に見つかったサンノム。 世子の本当の身分は知らず、花草書生が、宮殿の別監(護衛)だと勘違いする。 とにかく、その場から去ろうとするサンノムだったが、通りかかった内官上司に見つかって、引き渡されてしまう。
雲が描いた月明り|第3話あらすじ|「お前の後ろに私がいる」
雲が描いた月明り第3話あらすじ。 「やめよ!」 刀を振りかざす公主を、世子が制止する。 床にひれ伏しているサンノムには、世子の顔は見えない。 ? 「そのように刀を握っては、お前の方がけがをする」 公主に刀を離させる世子。 「公主をここまで怒らせるとは!この者を義禁府に引き立てよ!」
雲が描いた月明り|第4話あらすじ|演劇が終わった後
雲が描いた月明り第4話あらすじ。 「私の名前は、イ・ヨンだ」 ? 現実を受け止められないサンノム。 思わず「こんな格好しちゃだめですよ」とふざけるが、 まぎれもない世子本人だと悟ると、今までの非礼を詫びながらひれ伏すのだった。 ? 昨日の朝廷で、「代理摂政を引き受ける」と告げた世子。 実は、その瞬間に、臣下の反対にあっていた。 「清の許可が必要」という臣下。 世子は、「まもなく父王の誕生祝にやってくる使節団に許可を得る」と提案したのだった。
雲が描いた月明り|第5話あらすじ|願いをいってみろ
雲が描いた月明り第5話あらすじ。 妓生姿のサンノムが消えたあたりを見つめる世子。 結局、気づかずに通り過ぎてしまう。 ホッするサンノムだったが、あわててユンソンに言い訳する。 ? 「見なかったことにしてください」 あわてて出ていこうとするサンノム。 ? 「裸足のままでどこに行こうというのです? 待っててください。衣服をもってきます」というユンソン。 ? 一方、世子は妓生を探すために、内官たちを動員していた。 独演するはずだった妓生にしか教えていない振付まで、完璧にこなしていたことに気づく。 これを知っていたのは、「サンノムだけ」と思い出す。
雲が描いた月明り|第7話あらすじ|告白
宮殿に戻った世子とサンノム。 世子に、戻って休むように言われたサンノム。 キム兄と滋源堂に戻る。 キム兄に、今までのお礼をいうサンノムだったが、 「先日の看病は違う」といわれ、看病してくれたのは世子だったと知る。
雲が描いた月明り|第8話あらすじ|よく知りもしない
雲が描いた月明り第8話あらすじ。 (回想シーン) 実は、花園でサンノムと会う前。 世子は、サンノムの秘密を知ってしまう。 サンノムに、真実の思いを綴った手紙を書いた世子。 「人知れず消し去ろうとしていた気持ちだ。 お前をそばに置くために、絶対に表に出してはいけないと思ったから。 でも、お前の言葉に勇気をもらった。 この告白は、私だけではなく、お前も危険になるかもしれないし、 もしかすると、お前を失うことになるかもしれない。でも…」
雲が描いた月明り|第9話あらすじ|「心の掛金が開く瞬間」
雲が描いた月明り第9話あらすじ。 自分が女だということを、世子は知っていた。 そのことに驚く、サンノム。 「ご存じだったのですか? まさか、花園のときから?」 うなづく世子。 「知っていながら、私をもて遊んだのですか?」 動揺を隠せないサンノム。 「悪かった。でも、お前を軽んじたわけではない。 最初は不届き者だと思い、その次は愉快になり、 その次は… 言葉にすることができなかった。
雲が描いた月明り|第10話あらすじ|「おとぎ話のように」
翌朝の東宮殿。 とっくに起きて、サンノムが来るのを待っている世子。 「世子様。お目覚めですか?」 サンノムの声に、すかさず入るようにいう世子。 着替えを手伝うサンノムに語り掛ける世子は、 ことあるごとに、「ラオン」の名を呼ぶ。 雲が描いた月明り第10話あらすじ。 「誰かに聞かれたらどうするのですか?」というサンノム。
雲が描いた月明り|第11話あらすじ|「約束」
「どうして、その名を知っているのだ?」 世子の声に、今度は尚膳も驚く。 挨拶をする、尚膳。 「この子は覚えていませんが、 小さいころ私と関わりがあるのです」 外出を取りやめ、東宮殿に戻る世子と尚膳。 詳しく話を聞くと、「サンノムの母に恩がある」という。 尚膳は「サンノムが女だ」ということも知っていた。 「内官の長として、宮殿でサンノムを守ること」を頼む世子。 尚膳も同意するのだった。
雲が描いた月明り|第12話あらすじ|信じればそれが運命になる
雲が描いた月明り第12話あらすじ。 再会したサンノムと母。 それを嬉しそうに見つける世子。 実は、サンノムと母を引き合わせる前。 茶山先生に、言われたことがあった。 「もしあの子が母に会えば、世子様が危険にさらされるかもしれない」 サンノムとの幸せも壊れてしまうかもしれないという。 「その危険が何かはわからないが、天輪にそむくことはできません」 そう答えた世子なのだった。
雲が描いた月明り|第13話あらすじ|「優しく、さよなら」
雲が描いた月明り第13話あらすじ。 真実を知ってしまったサンノム(=ラオン)。 あの後、母との会話を思い出していた。 「ずっと、「男のふり」をしなければならない理由が わからなかったけれど…やっとわかった。母さんの気持ち」 涙ぐむサンノムは、すべてを理解した。 「世の中の人が皆な、お父さんのこと知ってるから。 逆賊の娘として生きさせないために…言えなかったのね…」 その言葉を聞いて、切なさが増す母。
雲が描いた月明り|第14話あらすじ|「霧の道」
雲が描いた月明り第14話あらすじ。 サンノムがいなくなった滋源堂で、呆然とする世子。 ホン・ラオン探しのために、宮殿の出入りが厳しくなっていたが…。 サンノムは、ユンソンの助けもあって、宮外へ無事脱出した後だった。
雲が描いた月明り|第15話あらすじ|「真実のような嘘」
雲が描いた月明り第15話あらすじ。 サンノムを抱きしめる世子。 そして…、サンノムの顔を見つめる。 「お前がいう言葉だけ信じる。どんな嘘でも信じるから …お前が私に見せた姿は、本物だったのか?」 世子の言葉に、戸惑うサンノムだったが、 「申し訳ありません…世子様」 そういって目をふせてしまう。 サンノムの腕を取り、世子が話そうとした瞬間。 キム兄が飛び込んできた。
雲が描いた月明り|第16話あらすじ|「あなたが夢見る世界」
「ホン・ギョンレがつかまりました」 この一報は、宮殿中を驚かせた。 10年前の乱で死んだはずの者が、生きているというのだ。 王が倒れたのは、これが理由だった、 ホン・ギョンレが捕まった場所は、サンノムの隠れ家だった。 今まで一度も姿を現さなかったが、自分の妻と娘に会いに来たのだった。
雲が描いた月明り|第17話あらすじ|「始まりのための終わり」
刀を突きつけられた世子。 それでも、大臣らが兵を近づけさせようとするが、王が止める。 それを見た尚膳が、「世子様の安全が最優先」といい、道を開けさせる。 ホン・ギョンレの縄を解き、その場から連れ出す白雲会の間者たち。 サンノムも一緒だった。 その様子を目で追う世子。 サンノムも世子を心配しながら去るしかない。 やがて、その場に残ったのはキム兄ひとり。 官兵たちに囲まれる中、世子に詫びるキム兄。 「白雲会が望む世界と、世子様が望む世界は同じだと信じています」という。
雲が描いた月明り|第18話最終回|「雲が描いた月明り」
深夜、茶山先生の家の門をたたく音。 あわてて開けると、そこにいたのはドヒョンだった。 ※ドヒョン=妹公主の恋人。科挙の首席。 「世子様が毒を盛られて、危篤なのです!!」 医師でもある茶山先生に宮殿に来てほしという。 ちょうど茶山先生の家にいたサンノム。衝撃のあまり座り込んでしまう。
雲が描いた月明りSP「150日の記録」あらすじ|俳優たちのインタビュー他
2016年に大ヒットした、ドラマ「雲が描いた月明り」。 ドラマ本編後に放送された「特別番組」が、こちらのスペシャル番組。 「雲が描いた月明り〜150日間の記録」。 ドラマの見どころはもちろん! ボゴミを始め、キムユジョン、クァクドンヨン、ジヒョン。 この4人のインタビュー満載の特別番組です。 この番組の中から、ボゴミ関連を中心に、見どころになる部分を要約! ざくっとご紹介します!

TOP 今月のパクボゴムNEWS! 雲が描いた月明り ファンミレポ 韓国ドラマの感想