雲が描いた月明り|第2話あらすじ|「あなたに通じる道」

雲が描いた月明り|第2話あらすじ|「あなたに通じる道」

第2話の主な登場人物

世子 イ・ヨン パク・ボゴム演じる皇太子。しょっちゅう宮殿を抜け出す問題児。
ホン・サンノム 男として育てられたが、実は娘。借金のカタに内官として売り飛ばされ宮殿に入る。
キム・ユンソン 領議政の孫息子。世子の幼馴染。
キム・ビョンヨン 世子の幼馴染で、いまは世子の護衛をしている。
ミョンウン公主 世子の妹で、太り気味。文通恋愛中。
第2話 あらすじ

 

「今度、会うときは犬になるといったよな?」
「花草書生が、どうしてここに? 別監(ピョルカン)だったのですか?」
「お前こそ、いつの間に内侍になったのだ?」

 

逃げようとしたところで、世子に見つかったサンノム。
世子の本当の身分は知らず、花草書生が、宮殿の別監(護衛)だと勘違いする。
とにかく、その場から去ろうとするサンノムだったが、通りかかった内官上司に見つかって、引き渡されてしまう。

 

 

翌朝、ついに内官の身体検査が始まった。
「内官の務めを愚弄した者は、命で代償を払うことになる」。

 

検査を前に、「内侍の規律」について語る上官。
ますます後ずさりするサンノム。

 

 

ちょうど、サンノムの順番になったときに、「王妃様が倒れた!」との知らせ。

 

どさくさにまぎれて、合格してしまい、落ち込むサンノム。
「早く、不合格になって宮殿から出ないと!」と、気が気ではない。

 

王妃が倒れたのは、実は、「ご懐妊」だった。
この知らせは、世子にも届いて、挨拶に行かねばならない。

 

実は、この王妃は実の母ではなく、継母。
本当の母(前の王妃)は、8年前に亡くなったのだった。

 

自由奔放で、優しかった母を思い出す世子。
仕方なく挨拶をする世子だったが、今の王妃は、宮廷を牛耳る領議政の娘。
全くソリが合わないのだ。

 

何とも決まづい挨拶の帰り、世子は、筆記試験に向かうサンノムを見かける。
サンノムが「宮殿を出たがっている」ことを知っている世子は、
おつきの内官に、「試験に受からねばどうなる?」と尋ねる。

 

「3つある試験に1つでも落ちたら、宮殿を去らねばなりません」。
これを聞いた世子は、おつきの内官の服を脱がせ、試験監として試験場に現れる。

 

 

メチャクチャな答えを書いて、なんとか不合格になろうとするサンノム。
世子は、正解を教えて無理矢理、答えを修正させる世子。サンノムは、このおかげでまたしても合格してしまう。

 

2つの試験をクリアしてしまったサンノム。
残る試験は1つ。

 

その試験は、「王族の方々が今まで悩まれたことに対する答え」を書くというもの。
どの問いが当たるかわからない上、王族が試験の解答を審査するという。
サンノムが引き当てた問いは、世子が出したものだった。

 

一方、領議政の孫息子ユンソン。
子供の頃は、世子とは仲の良い友達だった。
大人になるにつれ、政治的なしがらみで疎遠になった2人。
とくに、世子からは「政的の一族の後継者」としてしか見られなくなっていた。

 

寂しさを紛らわすように、絵に没頭するユンソン。
妓生を描くのが好きなユンソン。

 

それを見て、祖父の領議政は、
「絵をやめろとはいわない。牙を抜かれたトラは何の役にもたたぬ。妓生が良いなら何人でもよんでやろう」という。
朝廷での役職まで用意され、従うしかないユンソンなのだった。

 

 

サンノムは、失態を犯した罰として、幽霊が出るというウワサがある「滋源堂」で一人寝るようにいいつかる。
しぶしぶ、滋源堂に入るサンノムだったが、そこで黒い人影を見て、思わず気絶してしまうのだった。

 

その黒い人影とは、世子の幼馴染で、今は護衛として使えるキム・ビョンヨンだった。
そこへ入ってくる世子。

 

気絶したサンノムを見て驚くも、ビョンヨンと2人で飲み始める。
目が覚めたサンノムは、その酒の席に加わり、世子の酒をどんどん呑んでしまう。

 

 

酔っぱらったサンノムは、笑ったり泣いたり大騒ぎ。
「花草書生は、別監になったり、内侍の監督官になったり。
いったい全体、本当は何者なんですか?」と問い詰める。

 

うるさく絡むサンノムに、
「しつけが必要な犬には、何が効くんだ?」という世子。

 

「それは、厳しい訓練でしょう」と答えるキム・ビョンヨン。
「やっぱりそうか。ほら!飼い犬なんだから、吠えてみろ!わんわん!」

 

 

すると、サンノムは、世子が出した指の先にかみついてしまう。

 

 

翌日の試験。問いに対する答えを、白紙で出すサンノム。
代わりに、同僚の問題を変わりに答えてあげる。
それは、公主からの問題だった。

 

「これで、確実に不合格だ」とほくそえむサンノム。
とはいえ、すぐに、領議政の屋敷の宴会準備に駆り出されてしまう。

 

そこで、命ぜられたのは
「裏の鶏を1人で20羽つかまえてくる」こと。
実際、1人で20羽を捕まえるのは至難のワザだったが、実は「躾のため」に無理難題を命じられたのだった。

 

 

必死で鶏を追いかけるサンノム。
逃げる鶏を追いかけて、屋根に上るが、そこから落ちてしまうが、
たまたまそこにいた領議政の孫ユンソンに抱きかかえられて助かる。

 

 

ひょんな再会に驚く2人だったが、ユンソンは何となく「サンノムは女じゃないか?」と気づいていた。

 

 

一方、すでに領議政の宴会は始まり、権勢を誇る一族や大臣たちが集まっていた。
そこへ放たれる、一本の矢。
賊は白い仮面をかぶった黒装束の男だったが、家来がその男を追いかけようとしたとき、門から世子が現れる。

 

祝いの酒を領議政に渡す世子。柱に刺さった矢についていた文を読む。
「民の地は全て官吏たちに吸い取られ、貧しいのは官吏のせいだ」と書かれてあった。

 

この場で、久しぶりに再会した世子とユンソン。
世子とユンソンのわだかまりは消えないまま、酒を酌み交わす姿を見る領議政。
領議政の脳裏には、8年前の観相師の言葉が蘇っていた。

 

「鶴の頭巾をかぶられている方は、王族の気品がただようお顔をしています。
ただ、短命の相が出ています。ご一緒におられる方から、ただならぬ聖君の相が出ております」。
ユンソンに、聖君の相があると思った領議政は、「このことは誰にもいうな」と口止めしたのだった。

 

領議政の家から宮殿に帰った世子。
滋源堂に立ち寄ると、そこには鶏をゆでたサンノムがいた。
「これが何だかわかりますか? 領議政のお宅から頂いた貴重な鶏ですよ」

 

領議政と聞いて、嫌な顔をする世子。
鶏をすすめるサンノムに、「いらぬ」と答える。

 

「お腹をすかせた人を満足させるのは簡単です。
でも、心が空になっている人を慰めるのはそう簡単ではありません。

 

心が裕福な者から、少し情を分けてもらうとよいのです。
心が裕福なホンサンノムが、花草書生に分けてあげます」そういって、鶏を差し出すサンノムなのだった。

 

キム・ビョンヨンも加わって、一緒に鶏をつつく3人。
「ところで、今日、領議政のお宅で世子様の後ろ姿を見ました。世子様はどんな方なのですか?」
驚く世子とビョンヨン。

 

「そういえば、世子様のあだ名を知ってます?」というサンノムに、ビョンヨンが、ぼぞっと「糞宮殿」「半人半獣」と答える。
苦虫をかみつぶしたような顔をする世子。
「世子さまは、そんなに性格が悪いのですか?」というサンノムに、笑いを隠し切れないビョンヨンなのだった。

 

 

一方、宮殿では、今日の試験の答えを確認する公主の姿があった。
姫に問いに対する回答を見ていた公主は、以前文通していた若様の文章と、同じ言葉を見つけてしまう。
怒りにふるえる公主は、内侍の上官を呼び出し、回答者を連れてくるように命じるのだった。

 

翌朝、庭を掃除したいたサンノムは、宮廷の別監たちに捕らわれてしまう。
公主の問題の答えを代筆したことが、ばれたのだ。

 

 

「おそれ多くも、私をもてあそぶとは!」と怒る公主は、刀を振り上げ、サンノムを切ろうとする。

 

その瞬間、「やめよ!」との声。
その声の主は、世子だった。

 

第3話に続く

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