雲が描いた月明り|第3話あらすじ|「お前の後ろに私がいる」

雲が描いた月明り|第3話あらすじ|「お前の後ろに私がいる」

第3話の主な登場人物

 

 

世子 イ・ヨン パク・ボゴム演じる皇太子。しょっちゅう宮殿を抜け出す問題児。
ホン・サンノム 実は、女人なのだが内官(=宦官)として宮殿に入ってしまう。
キム・ユンソン 領議政の孫息子。世子の幼馴染で、いまは世子とは敵対関係の家柄の調子として出仕している。
キム・ビョンヨン 世子の幼馴染で、いまは世子の護衛役。
ミョンウン公主 世子の妹で、太り気味。文通恋愛中。
王様 臣下に政治を牛耳られ、昔あった民の乱におびえている。
淑儀 王様の側室。王妃の権勢におされ、もう何年も王様に会えない。一人娘の公主(姫)がいる。
第3話 あらすじ

 

「やめよ!」
刀を振りかざす公主を、世子が制止する。
床にひれ伏しているサンノムには、世子の顔は見えない。

 

「そのように刀を握っては、お前の方がけがをする」
公主に刀を離させる世子。
「公主をここまで怒らせるとは!この者を義禁府に引き立てよ!」

 

 

それを聞いた公主は、
「義禁府に連れていかれると、私の手紙のことまで皆が知ることになります」とあわてる。

 

結局、世子の誘導にのって、サンノムを許すことになったのだった。
手紙を代筆することが、ここまで公主の心を傷つけたことに、サンノムは心から詫びるのだった。

 

なんだかんだとサンノムを助けながら、いまだに自分の身分を明かさない世子。
「なぜ、ご自分が世子だと明かさないのですか?」と問うビョンヨン。
「いずれ知ることになるのだから」と笑う世子なのだった。

 

最終試験の結果発表。
白紙で回答を出したサンノムは、なぜかまたしても合格してしまう。

 

「白紙で出したのに、なぜ合格なのですか?!」と問うサンノム。
「世子さまが合格にしたのだ。そのお考えはわからない」と上官がいう。
「お前は、明朝から「集福軒」の担当だ」と告げられる。

 

実は、サンノムに出された問題は、東宮殿の問題だった。
サンノムの解答用紙の採点をしたのは世子。
白紙の答えを見たが、「このものからは、すでに答えを直接聞いている」といって、
合格のハンコを押したのだった。

 

私見の問題は、「どこか虚しそうに見える方に、何をして差し上げればよいでしょうか?」という内容。

 

「空腹だったことはなくても、心が満たされないことが多かったのですね。
この国で一番心が裕福なホンサンノムが、情を差し上げます」と言って、
鶏の足を出したサンノムの答えが、世子にとっての正解だった。

 

 

合格になって、落ち込むサンノム。
世子に理由を尋ねにいこうと立ち上がるが、
ちょうどそこにやってきた花草書生(世子)とビョンヨンに、止められる。

 

「ところで、あなたはいったい何者なのですか? 
遊んでばかりいて、上司に見つかったらどうするのですか。友として心配しているのです」

 

こういうサンノムに、「いつから私たちは友になったのだ?」という世子。
「では、私たちはどんな関係なのですか?」

 

「ワンコと主人」とふざける世子に、「私には、ホン・サンノムという名前があります」。
「花草書生の名前は?」と聞くサンノムに、いまだに名乗らない世子なのだった。

 

 

翌朝、集福軒に初出勤するサンノム。
集福軒は、王様の側室・淑儀が住む殿閣だった。

 

いま、淑儀は病気がちで、王様との間にできた公主(娘)と、ここで暮らしている。
この小さな公主は、ヨンウ公主。
ある日を境に口がきけなくなっているのだった。

 

そこで、淑儀とヨンウ公主に挨拶するサンノム。
初めて仰せつかったのは、淑儀の手紙を王様に渡す仕事だった。

 

さっそく、王様の殿閣に行き、番兵に手紙を渡そうとするサンノムだったが、
手紙を渡した瞬間に、白紙の返事を取り出す様子に驚く。

 

読んでもいない手紙に返事を出すのはおかしいと詰め寄るサンノム。
そこに通りかかった中殿に、頬をひっはたかれるのだった。

 

落ち込むサンノム。それを見ていたユンソンが、宮殿の松の木の下に連れ出す。
「宮殿は大変なところなのです。心が疲れたときは、ここにきて休んでください」と慰める。

 

いつも困ったときに現れるユンソンに、「いつも感謝しています」と伝えるサンノム。
「女子を守るのは、男のつとめだ」というユンソンに、
女であることを否定しつつも、とまどうサンノムなのだった。

 

気を取り直したサンノムは、淑儀の手紙を再度手渡そうと、王様の寝所に行く。
そこで、大臣が王様に持ってきた上書の中に、手紙を混ぜることに成功するのだった。

 

王様から返事をもらい、急ぎ淑儀の元に戻るサンノム。
王様からの手紙からは、リンゴの良い香りが漂っていた。

 

淑儀に手紙を渡したサンノムだったが、なんとその返事も白紙。
失望した淑儀は、「今までの白紙の手紙と一緒に全部燃やしてほしい」と依頼するのだった。

 

白紙の手紙の束を前に悩むサンノム。
そこにやってきた世子に、
「お前は淑儀の最後の希望まで奪ったのだな」といわれ、ますます落ち込むのだった。

 

実は、淑儀は、世子にとって母のような大事な存在だった。
実母の中殿が亡くなって、傷つく世子を慰めたのが淑儀。
「涙を流すのも勇気だ」と亡くなった母の伝言を伝えてくれた人物なのだった。

 

このこともあって、淑儀に冷たい父王が許せない世子。
王様に会い、「淑儀の具合が本当に悪いのです。
見舞ってください」と頼むが、

 

 

「私がいっても何も変わらない。
いま王妃が懐妊して神経質になっているのだ。
時を選で見舞おう」という王様。

 

朝廷を牛耳る金氏に遠慮する王様に、
「何でもいいから、王として何かすべきだ」と憤る世子だった。

 

 

一方、手紙を前に、まだ悩み続けるサンノム。
「リンゴの香り」がする手紙の秘密に気づいたビョンヨンが、
ロウソクの火で手紙をあぶると、文字が現れる。

 

あわてて、淑儀の元に手紙を届ける。
手紙には、「この手紙に秘密に気づいたら来てほしい。
私は毎晩そこで待っている」と書かれていた。

 

 

昔2人でいつも会っていた場所に駆けつける淑儀。
そこには、本当に王様がいて、2人は7年ぶりの再会を喜び合うのだった。

 

この様子を遠くで見ていた世子とサンノム。
世子の脳裏には、先ほどの父王との会話の続きが浮かんでいた。

 

「何もしないのは、世子を守るため」という父王。
乱がおこったのも、実母の中殿が亡くなったのも、王様が何かをしようとしていたとき。
金氏に逆らうと、大切な何かを失っていた。

 

「お前を守るには、こうするしかなかった」という王様に、
「王である前に、たった一人の父なのだ」と気づく世子。

 

「これからは、私にもその心の主にを分けてください」という世子。
ようやく離れていた心が寄りそう2人なのだった。

 

翌日、朝廷が開かれていた。
相変わらず無礼な臣下に、起こった王様は、「世子に代理摂政を任せる」と言い出す。

 

急ぎ呼ばれた世子はいったん断るものの、あなどる臣下の前で、こう宣言するのだった。

 

 

「喜んでお引き受けいたします」。

 

実は、昨晩の父王との「心の荷物を引き受ける」という約束がこれだったのだ。

 

「その重い荷物を引き受ける代わりに、必要なものがあります。
私が弱ったときに、後ろで助けてくれる父です」

 

どよめく朝廷を後にする世子。世子専用の書庫に戻る。

 

 

そこに、「今日から東宮殿への配置換え」を任命されたサンノムがやってくる。
書棚の影に、世子を見つけたサンノムは、「なぜここに?」と問いかける。

 

いまだに花草書生が世子だと気づかないサンノムに、世子の印がついた服を隠す世子。
「人に見つからないうちに早く出ましょう」と誘う。

 

そんなサンノムを見つめる世子だったが、ついに正体を明かすと決める。

 

 

書庫を出ようとするサンノムに、「私の名前を聞いていたな?」と声をかける。
振り返るサンノムが見たものは、世子の装束を来た花草書生の姿だった。

 

目をみはるサンノムに世子が告げた。

 

 

「私の名前は、イ・ヨンだ」

 

第4話に続く

 

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