映画「コインロッカーの女」感想「素に近いパクボゴムに会える作品」
パクボゴム2015年の出演作。
ボゴミ見たさに、久しぶりにTSUTAYAへ走っていき・・・。ようやく、視聴完了致しました＾＾。
主演は、演技派女優キム・ヘス×キム・ゴウン！
キム・ヘスssiといえば、ドラマ「 張禧嬪」で初めて見て、「なんてものすごい演技をする姉さんなんだ！？」と思っていたベテラン女優。
キム・ゴウンちゃんは、ドラマ「鬼（トッケビ）」の驚きの演技力で、好きになった女優さん。
これは、すごい対決に違いない！
しかも、この2人に、脇役ですが、ボゴミが加わっております。
ワクワクしながらみた映画「コインロッカーの女」の感想と見どころを綴ります。
※2017年4月視聴完了。
「コインロッカーの女」って、どんな映画？
ひとことでいうと、ハードなサスペンス系の映画。
基本的に、このジャンルはあんまり好きじゃないんですが・・・
パク・ボゴム＋キム・ゴウン＋キム・ヘスですよ！！
これは、見ないと仕方ありません（←ファンのつぶやき）
ところでこの映画。原題は「チャイナタウン」なんですね。
邦題はイマイチな作品が多いけど、この映画の邦題は、内容とよくあってます。
では、まずは予告編を。
この映画、韓国だけで147万人も動員したほど興行的にも成功した作品。
数々の映画祭に出品されたり、ノミネートされているのも、確かに納得できる映画です。
ちなみに、予告編動画に描かれていた解説がこちら。
『メモリーズ 追憶の剣』などのキム・ゴウンと、『観相師−かんそうし−』などのベテラン女優キム・ヘスが主演を務めた衝撃のサスペンスドラマ。
コインロッカーに捨てられていた、裏社会に生きるヒロインの運命が、ある男性と出会うことにより急展開していくさまを描写する。
『サイコメトリー〜残留思念〜』の脚本を担当したハン・ジュニがメガホンを取る。疑似家族として生きてきた二人の女性が直面する過酷な宿命の行方はいかに。
「R18指定」だけあって、結構、血を見る作品です。
メチャクチャ怖い〜ってほどではないけれど、「裏社会メチャクチャやな！」というくらいの暗黒感はあります。
ボゴミはどんな役なの？
ボゴミファンが綴る感想なので、ボゴミシフトで、まずこちらから。
※ネタバレしてますので、ご注意くださいね。
ボゴミの役どころは、ヒロイン（キムゴウン）が出会うある男性。
裏社会を描いた作品なだけあって、全体的に、つらい生き方をしている人しか出てこない映画の中で、唯一明るい青年ソッキョンを演じています。
オンマ（キムヘス）の命令で、借金を取り立てに行くイリョン（キム・ゴウン）。
そこで出会ったのが、ソッキョン（パクボゴム）。父親が、オンマに多額の借金をしてるんですよね。
フィリピンにいるという父親に代わって、借金取りに少しずつお金を返すボゴミ。
つらい境遇にも関わらず、明るく正しく生きるボゴミに、ゴウンちゃんは惚れちゃうわけなんですが・・・
↑ボゴミと出会って初めて、おしゃれをしたりするカワイイ姿も見れます。
これがきっかけで、オンマの命令に初めて逆らったゴウンちゃん。
その後、スプラッタの嵐が巻き起こるという映画です。
↑キムヘス姉さん、迫力ありすぎ・・・。
最終的に、オンマ（キムヘス）VSイリョン（キムゴウン）になるきっかけが、ボゴミの存在。
重要な役どころです。
デビュー作「ブラインド」もそうだったけど、何だかサスペンスものが多いなボゴミ。（私が見てる順番が、そうなのですけど・・・）
では、早速見どころと感想を記録します！
映画「コインロッカーの女」の見どころと感想
では、私がすごいな〜と思った見どころと感想をまとめてみました！
この映画のボゴミは、「素のキャラ」と同じ感じの青年で出てきます。
借金まみれで苦しい状況なのに、いつも前向きで、明るく、その境遇を恨むこともなく。
父親を信じ、将来はシェフになるために、フランスへ留学する夢を持つ青年。
なんか、そのまんまなのでは？！という感じ。
私のこの感想は、あながち間違っていなくて、韓国のウイキペディアのボゴミ出演作を見に行くと、この映画の監督が語るエピソードが紹介されていました。
監督と同僚俳優たち、パクボゴム本人まで、パクボゴムに最も近い人物だと評した。
監督は、オーディションで、「ソッキョンの行動に、理解できない部分はある？」という問いをパクボゴムにすると、「なぜですか？」と答えた。それが理由でキャスティングした。
ポジティブで礼儀正しいパクボゴム自ら、「チャイナタウン（2015）で演じたソッキョンと似ている部分が多い」と語ったことがあるが、監督はインタビューでパクボゴムについて、次のように話した。
パクボゴムは、実際明るく陽気で、まっすぐな人だ。女性スタッフに椅子を薦めたり、階段で手をとってくれたり、マナーも身に染みついている。
そう見せようとしているのではなく、パクボゴムという人自体が、実際にそうなんです。
初めてパクボゴムと、ソッキョンという役の話をする際、「もしかしたらソッキョンの行動が理解できないところはあるのかな？」と尋ねたところ、「なぜですか？」ときょとんとした。
（ソッキョンの行動や考え方が、普通だとボゴムが感じていたということ）
それこそが、パクボゴムをキャスティングした理由だ。
新人俳優をキャスティングする際は、その人自身が持っているものを選択して使うのが正しいと思う」
なるほどな〜という記事でした。
最近のインタビューでは、「応答せよ１９８８」のテクが自分に近いと話していましたが、
メチャクチャポジティブで社交的な普段のボゴミからすると、テクよりも、この映画のソッキョンの方が、素に近い。
想えば、この映画が公開された2015年は、ボゴミにとって転機となる年でした。
それは、「応答せよ１９８８」に出たのと同じ年。
この映画の後に演技したドラマで、一躍スターになったんですよね。
その年に上映された映画で、しかも、すさまじい演技をする女優2人を目の当たりにしたのは、すごく大きかったんじゃないかな。
役にはまりきることができた大きな転機になった作品が、この「コインロッカーの女」なのだと思います。
当時のボゴミのインタビューを韓国サイトで見つけたので、重要な箇所を要約します。
メチャクチャ、ネタバレしますので、気になる方はご注意ください。
映画チャイナタウンのパクボゴム「暗闇の中に浮かぶ光のように」
記者「チャイナタウン」のマスコミ試写会は印象的でした。フォトタイムのために、ステージから階段を降りてくる俳優を手助けしていましたよね。キム・ヘスギムゴウンだけでなく、オム・テグまで！
パクボゴム「AHAHA（笑）。」
Q.その行動が、映画の中のソッキョンと重なりました。だから尋ねるんですが、パクボゴムは親切な人なんですか？
パクボゴム：親切な人... （何度もこの言葉を唱えながら考えた後）
僕は、「親切になろうと努力する人」です。
Q.他の俳優たちが、あなたの手を自然に握っているので、普段もあんな風にしているから、自然に受け入れているんだと思いました。
パクボゴム「いいと思うことをしただけです。ヘス先輩は、近寄ることができないほどのカリスマを持っておられますが、
（「鳴梁」の）チェ・ミンシク先輩のように、よくしてくれました。先輩からは「ベイビー」と呼ばれていました。
「ベイビー、（演技を）うまくやったね」と、なでていただきもしました。
「赤ちゃん」というのが、愛称でした。
先輩と同じ作品に出演することができて、本当に光栄でしたし、幸せでした。
Q.キム・ヘスと一緒のシーンは一瞬でしたよね。そのヘスさんが、ソッキョン（パクボゴム）の首を切ったのではなかったですか？？
パクボゴム「（同じ画面に映るシーンが少なくて）だから、とても残念でした。
その撮影をする時、ヘス姉さんの目を見ると、感情が沸き上がってきて、涙が出そうになりました。
ヘス姉さんも、（その泣きそうな眼を見ると切ないから）、自分の目を見ないようにと言われました。そして、そのシーンでは、戦慄を感じました。
僕は、ソッキョンという人物に、本当にはまっているんだな。
お互いの呼吸を、よく合わせているんだと思いました。
そして、その後の撮影シーンで、首を切られました。」
Ｑ死が近づいたソッキョンの恐怖感が、リアルに感じられたんですね。
パクボゴム：「そうでした。ソッキョンは、イリョン（ギムゴウン）がやってきて、「逃げよう」と言った時は、その現実を信じていませんでした。
イリョンの靴ひもを結ぶシーンも、その状況をただ避けて、（問題ないという）自己催眠をかけているんだろうと思いました。
そうこうしている間に、ホンジュがナイフを持って現れ、イリョンもナイフを出した。
この瞬間、「本当に僕は死ぬのか？」と本気で震えました。
その状況に中で、監督が、「ソッキョンの中につみかさなっていた感情が爆発したんじゃないか」とおっしゃってくださいました。
今回のマスコミ試写会で、ヘス姉が「頬を打たれナイフで刺されたときの、あなたの表情は本当に良かった」とおっしゃってくれて、頬が熱くなりました。
Ｑ現場で演技する時に出した感情は、そのままスクリーンに現れていましたか？
パクボゴム：「それは... よく分かりません。ただ、瞬間瞬間に最善を尽くして、その感情にひたろうとしました。本気で演技をすれば、カメラの中に、それが盛り込まれるだろうと思いました。
自分の演技に１００％満足している方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はいつも少し残念な点が残るようです。それでも、今回の作品を通じて、演技的に少し成長できたようです」
Qなぜ、その賞賛を信じられないのでしょうか？
パクボゴム：「確信はないんですが、あったようでもあります。
最初にシナリオを読んだ時は「あぁ、ポジティブに考えるところが僕と同じように思える。上手く演じることができると思います！」と言いました。
そして、いざ演技してみると、明るさを保ちながら、感情のラインを持って行くのは簡単ではありませんでした。
明るすぎると、「なぜこんなにオーバーなの？あの子は誰？」という声を聞くことになりますし、トーンダウンしようすると、他の暗い設定の役と同じになり、埋もれてしまいそうでした。
その中間を探す過程が、大変でした。監督と一緒に、よく話し合いました。
Q.ソッキョンは、最終的にどのような人だったと思いますか？
パクボゴム：
「誰にでもとても優しい人ですが、大きな痛みを持った人です。
その痛みをどう表現するのか？
ヘス姉さんが「苦しいからこそ笑って、楽しむのよ」というのが、ソッキョンにぴったりでした。
家中に赤札がついていて、お父さんが残した借金のために、毎回の利息を返済しなければならない現実の中で、ソッキョンは、笑うことで楽しんだんだと。
最初に、債業者が家を訪ねてきた時は怖かっただろうと思いますが、このようなことが繰り返されると、相手に「食事はまだ？」と聴けるほど・・。
こんな風に、ある種鈍くなったソッキョンは、大きな痛みを内に秘めていたのだと思います。
Q.ソッキョンの中には、内面に大きな闇が存在していますが、それより大きな光で覆われているようでした。
パクボゴム：「正しいと思います。お父さんへの憎しみもあっただろうし、「もう、ここで終わってしまう」と、極端な考えをすることもありました。
でも、ル・コルドン・ブルー（フランスの料理学校）に合格して行くことができる状況なのに、それを放棄するのはもったいないとも思ったのだと思います。
そのために、ポジティブな考えをしながら、そななことは心の中に隠してしまって、より大きな光で満たされてようとしたのかも知れないです。
その暗さは、死ぬ直前に、出てきました。
仮面が外れたときに見えたソッキョンの顔は、以前には見られなかった姿でした。
原文サイトはこちら。
ちょっとわかりにくいところは意訳したので、少々ニュアンス違いがあるかもしれません。お許しを。
でも、このインタビューを読むと、本当にこの映画がボゴミの中で大きな転機になったんじゃないかな？という思いを新たにします。
ボゴミファンの方に、必見で押さえておいてほしい映画です。
この映画は、この2人を主軸に回ってます。
とにかく、この2人の演技はハンパなし！！
ヘス姉さんは、ほんとに情け容赦ない闇世界のゴットマザーの大迫力。
そして、ゴウンちゃんの、「オンマにただ従うだけの少女から、変わっていく姿」は、フツーじゃここまでできない。
やっぱり、キムゴウンっていう女優さんは、すごいんだなと心の底から感心しました。
ゴウンちゃんとの仲良しボゴミショット。
演技してない彼女はフツーの女子なんだろうなぁ。すごいな！！
この映画、実は、コギョンピョ君も出てるんですよ。
チンピラの親玉役で。
ボゴミとは、ほんとに縁が深いんだな〜と、何だか感心しちゃいました。
「ネイルカンタービレ」でも一緒だったし、「応答せよ１９８８」「花より青春」と、この後たて続けに一緒にいるんですよね。
しかも、彼も、全部違うキャラクターで、びっくり。
演技力があるんだなとほんとにびっくり。
ボゴミ主軸で見ると、こういう点も面白く見れる映画です。
※この映画では、一度も同じシーンには出てこないんですけどね・・・
そんなこんなで、ボゴミファン「コインロッカーの女」堪能させていただきました。
満足です！！
映画自体のクオリティも高いし、ボゴミ好きな方にもおすすめです。
★４つ！！
そんなこんなで！！
参考になるかどうかわかりませんが、最後までご覧頂いてありがとうございました！
※2017年４月視聴完了。
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- 「六龍が飛ぶ」全50話、鑑賞終了。 このドラマは、ユ・アイン主演の歴史大作！ 予想よりも、かなり本格的に、高麗末期〜李氏朝鮮建国までを描いている作品です。 高麗末期といえば、「奇皇后」や「シンイ」もちょうどこの時期。 名作が多くて、面白い時代ですね！ あらすじは、他のサイトの皆さんが山ほど上げてらっしゃるので、備忘録的に、見どころや勝手な感想を記録します！
- 映画「バイオハザード：ザ・ファイナル」｜ネタバレ｜イ・ジュンギ目当てだけで見た人の感想
- 遅ればせながら、映画「バイオハザード：ザ・ファイナル」を観てきました！ なぜかというと… イ・ジュンギが出てるから！！ 以外にほかなりません。 今まで、バイオハザードシリーズを1作も観たことがなく。しかも、ゲームもやっことがない人が、イジュンギ目当てだけに観た感想をお届けしたいと思います！
- 「花より青春アフリカ編」の感想｜純粋で天然な素顔のパク・ボゴムに会える番組
- 大評判のバラエティ番組「花より青春」アフリカ編。 韓国からお取り寄せしていたDVDが届きました〜！ ものすごく丁寧に梱包して頂いて、ラベル付き。 ほんと便利な時代になったものです。 全話、一気に視聴完了。予想以上にすごく面白い番組でした。 噂には聞いていましたが…。 素顔のボゴミの破壊力。 もちろん、いい意味で、すごいインパクトです。 今回は、花より青春アフリカ編。ボゴミの名言、見どころをまとめてみました。 ご覧になっていない方には、完全ネタバレしますので、ご注意くださいませ。
- 2016年に見た韓国ドラマ44本の振り返り！感想のまとめ
- 2016年は、当サイトの管理人＝クロちゃん的に、記念すべき1年でございました。 その理由は、「パク・ボゴムに会えたから！！」（＝もちろんドラマで） 実際に見たドラマは、数えてみたら46本ございました。 個人的な評価別に、まとめてみたいと思います！！ ボゴミにはまったポイントも同時にどうぞ！ （ボゴミにはまって始めたサイトなので・・・汗）
